【金沢-敦賀間・前倒し開業決定】どうなる?北陸新幹線の今後

2015年3月開業予定の北陸新幹線。
現在は長野から金沢駅を経由して、石川県白山市の白山総合車両基地まで線路がつながり、開業の時を今かと待っています。
そこで気になるのが石川県まで伸びた北陸新幹線は今後どうなるのか?どこまでつながるのか?いつつながるのか?
今回は北陸新幹線の今後についてご紹介いたします。
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この記事の目次
金沢-敦賀間の前倒し開業が決定!!
2014年1月、政府与党は建設中の整備新幹線の開業時期について、工期短縮に要する財源確保の見通しが立ったため、当初予定から前倒しすることを決定しました。
既に着工が認可されている北陸新幹線・金沢-敦賀間についてはは3年早まり、2023年に開業の予定となります。
福井県民念願の新幹線開通が早まったわけですが、他記事にて紹介したストロー現象による消費や経済の流出、並行在来線問題などの地域への「負の影響」も懸念されています。
また新幹線が福井まで延伸することで現在大阪-金沢間を結ぶ「サンダーバード」の運用に影響が出ることも必至であり、大阪・京都から北陸方面へのアクセス悪化も予想されます。
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敦賀以西のルートが未定
出典:Wikipedia
2015年現在、敦賀から大阪にいたる北陸新幹線は未整備であり、敦賀以西のルートが未定。
候補としては以下にあげる3つのルートが上がっていますが、いずれも地域特性・コストなどからメリット・デメリットがあり、各地域の熱烈な誘致活動も盛り上がりを見せています。
候補その1・若狭ルート
出典:Wikipedia
敦賀から福井県小浜市付近・京都府亀岡市付近を経由し、大阪につながるルート。
メリットとしては、東海道新幹線と経路が重複しないため、現在の東北新幹線・上越新幹線・長野新幹線の東京-大宮間のように相互調整を必要としないこと、東海道新幹線のバイパス機能を果たすことができる点です。
地震に代表される自然災害の少なくない日本では、東海道に集中している交通機能を分散できることは大きなメリットです。
デメリットとしては、ほかの2ルートと比較し最も需要が少ないこと、山間部を含む新線建設の区間が長くもっともコストを要すること、東海道新幹線と経路が重複しないため、新大阪付近の大都市部での建設工事を必要とすることがあげられます。
亀岡駅周辺では「北陸新幹線を亀岡に!」などと書かれた看板を見ることができます。
候補その2・湖西ルート
出典:Wikipedia
敦賀から琵琶湖西岸を経由し、京都駅付近で東海道新幹線に合流するルート。
路線は在来線を利用し、在来線にも乗り入れ可能なフリーゲージトレインを導入する。
メリットとしては、コストが最も安いことがあげられます。
デメリットとしては、在来線を利用するため時間短縮効果が小さいこと、現時点で過密状態にある東海道新幹線への乗り入れが未定であること、湖西地区特有の「比良おろし」と呼ばれる強風の影響を受けやすいこと。湖西線は全線高架で強風の影響を受けやすく、現在でもサンダーバードが強風により運休・あるいは米原経由にルート変更といったことが日常茶飯事です。
候補その3・米原ルート
出典:Wikipedia
敦賀市から琵琶湖東岸を経由し、米原駅で東海道新幹線に合流するルート。
メリットは、3ルート中需要が最も多いこと、新線建設の区間が短いことがあげられますが、デメリットとしては、湖西ルート同様に東海道新幹線への乗り入れが未定であることがあげられます。
またJR東海が米原ルートには乗り入れに難色を示しているといわれます。
JR東海にとっては東海道新幹線は「金のなる木」「ドル箱」であり、東海道新幹線の運用に支障をきたしてまでも北陸新幹線の乗り入れには乗り気ではないということでしょうか?
まとめ
以上、今回は気になる北陸新幹線の今後についてご紹介しました。
いずれにしても大阪までつながるのは、遠い未来になりそうです。
「中央新幹線」の開通の方が早いかもしれませんね。
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