夏は、水辺での遊びが増える季節。暑い日差しの下、ついつい気持ち良く遊びに集中してしまいますが、海中には、危険な生き物が暮らしています。類似した生物だと思ってもむやみに触れずにそっと離れる事が大切です。特に好奇心旺盛な子どもは、大人よりも目線が低いため、当然視界も低くなりますので配慮しなくてはなりませんね。
サメ
近年、日本の海でも色々な種類のサメの目撃情報が増え、実際に被害にあったケースもあります。遊泳禁止区域はもちろんの事、鮫防護ネット等設置されているとは言え、入水前に1度情報を確認して安全な区域内で遊ぶ位でも良いのではないでしょうか。
クラゲ
海水浴で「クラゲに刺された」という経験を持つ人も少なくはありません。触手に毒を持つクラゲ。中にはクラゲには強い毒を持つ種類のものもいます。
アイゴ
出典:wikipedia
平たく、全長は30cm程度(成魚)。背ビレ・腹ビレ・尻ビレにある太い針には毒腺があり、刺されると数週間にわたって痛みを伴う事もあるのだとか。食用にもされています。
アンボイナガイ
資料 世界の生き物チャンネル -SEKAIKI-
地球最強の神経毒を持つアンボイナガイ
アカエイ
一見、毒を持っているようには見えませんが、背中にある正中線には小さな棘が列になって並んでいて、中ほどにある数十センチにもの棘には、毒腺があるのだとか。長い針には釣り針の様に返しがあるので抜くのも簡単ではないといわれています。足元にも注意して見かけたら速やかに去るのが賢明のようです。
ヒョウモンダコ
出典:萩博物館公式ブログ
体長はさほど大きくはなく、10cm程度のタコで、唾液に猛毒(フグと同じ毒)を含んでいるといわれています。刺激を受ける事によって、鮮やかな模様に変化する。この模様がヒョウの柄に似ている事から「ヒョウモンダコ」と名付けられたといわれています。絶対に触れないように要注意してください。
ガンガゼ
資料 南紀和歌山釣太郎
エラブウミヘビ
出典:串本海中公園
神経毒を持ち噛まれると最悪の場合は死亡に至る場合もあり、ハブの70~80倍もの毒の強さを持っているとも言われています。岩場の穴など、日中に休息している場合もあるのでむやみ手を入れたりするのも注意が必要です。
まとめ
全ての紹介には至りませんが、海には毒や鋭い歯を持つ生物がたくさん生息しています。いずれにしても刺されてしまった場合には、直ちに水中から上がり医師の判断の元、適切な処置をするのが一番なのではないかと思います。その他にも、「離岸流」や「高波」なども十分気を付けなければなりません。水深が浅いからと甘く見る様な行動も危険な事です。また、子ども連れている場合には、「迷子」にも留意してください。