関東でも54年ぶりの雪が降ったり、観測史上初めての積雪が確認されたりと、今年の冬の訪れは、少し早いのかな?と連想してしまいます。実は、冬の海氷が最も広がる季節は何と11月!海域全体の約1割が海氷で占められるのだとか。今年の流氷初日はいつ頃になるでしょうか?今回は、流氷を楽しく見学できる情報や、イベント、網走と紋別の観光スポットをいくつか紹介します。
この記事の目次
覚えておきたい流氷用語
せっかく流氷を見に行って分からないのではもったいない。実際に見に行かれる方も、検討している方も、知っておくと良いと思われる用語をいくつかピックアップしてみたので参考にしてみてください。
【流氷初日】
視界外の海域から漂流してきた流氷が視界内の海面で初めて見られた日のこと。
【流氷接岸初日】
流氷が接岸、または定着氷として接着して沿岸水路がなくなり船舶の運行ができなくなった最初の日のこと
【定着氷】
海岸に接して定着している氷のこと。定着氷は、その場の海水が凍結するか、流氷が海岸に固着して形成される。
【海明け】
全氷量が5割以下になり、かつ沿岸水路ができて船舶の運行が可能になった最初の日のこと。
【全氷量】
観測地点における全海域(港内を含める)に対して、海氷の占める割合のこと。
10分位法で表す。
【流氷終日】
視界内の海面で流氷が見られた最後の日のこと
【流氷期間】
「流氷初日」から「流氷終日」までの期間のこと
※資料 国土交通省 気象庁 海氷用語の説明より
まだまだ、海氷用語はあるんですよ。もっと知りたいと言う方はぜひ海氷用語の説明をのぞいてみてください。
流氷が見られる時期は?
網走流氷が確認できる時期は、網走地方気象台によると、例年の平年値は、流氷初日が「1月21日」で、流氷接岸初日は「2月2日」。さらに、流氷終日は「4月11日」となっています。
2016年は、流氷初日は7日遅い、1月28日に確認ができたそうです。
接岸初日は2月22日となっており、例年に比べて20日遅い接岸初日となりました。
視界内の海面で流氷が確認できた流氷終日は、3月18日で、51日間と例年に比べて30日短い期間となりました。
これは、1946年から統計をとりはじめて3番目に短い期間だそうです。それとは逆に、最も長かった期間は、1953年の126日間で、1年の約三分の一もの間流氷が確認できたことになります。
砕氷船に乗って
網走流氷観光砕氷船 おーろら
資料 網走流氷観光砕氷船 おーろら 体験動画
運行期間:2017年1月20日(金)~4月2日(日)
※毎日運行予定
※「サンセットクルーズ」2/10~3/12までの金土日 16時30分
催行人数に満たない場合や当日流氷が見られない場合欠航となる事有。
料金表(一般):沖合航路(流氷あり)
中学生以上 3,300円 小学生 1,650円
所在地:北海道網走市南3条東4丁目5-1
アクセス
電車:JR網走駅バスで
砕氷船ガリンコ号Ⅱ
資料 北海道観光 流氷砕氷船「ガリンコ号Ⅱ」運航
冬季運航:1月下旬~3月末
冬期クルーズ運賃(一般):流氷あり
大人3,000円 小人1,500円
※完全予約制
HP:砕氷船ガリンコ号Ⅱ
所在地:北海道紋別市海洋公園1
アクセス
電車:石北本線遠軽駅下車車で
JR旭川駅下車バスで
都市間バス
シャトルバスガリヤ号(運行期間:2017年1/23~2/29)
あばしりオホーツク流氷まつり
資料 網走市観光課 あばしりオホーツク流氷まつり
1966年に始まった「あばしりオホーツク流氷まつり」第1回目では、水中水泳や「オロチョン」の火祭りなどのイベントが行われ、氷の運搬は「馬ソリ」で搬送していたそうです。イベントはもちろん、「物産館」や「味覚館」では、オホーツクの恵みをたっぷり満喫することができます。精巧に作られた雪像や、氷像も見どころです。
開催期間:2017年2月10日(金)~12日(日)
会場:網走商港埠頭特設会場
アクセス
電車:JR網走駅下車バスで
周辺観光スポット
オホーツク流氷館
資料 オホバン《オホーツク情報発信番組》
時間:8時30分~18時(5月~10月)
9時~16時30分(11月~4月)
10時~15時(12/29~1/5)
※最終入館は、閉館時間30分前まで
料金(一般):大人 750円
高校生 640円
小・中学生 540円
※天都山展望台の利用は無料
HP:オホーツク流氷館
所在地:北海道網走市天都山244-3
流氷硝子館
廃棄された蛍光灯からリサイクルされたガラスで、オホーツクの流氷や雪などの自然を表現して作られた流氷硝子。「吹きガラス体験」「とんぼ玉体験」「アクセサリー組立体験」「サンドブラスト体験」などガラス制作体験メニューも豊富です。事前予約が必要ですのでご注意ください。
営業時間:9時~18時
休み:水曜日(祝日の場合は翌日)
HP:流氷硝子館
所在地:北海道網走市南4条東6丁目2-1
北海道立北方民族博物館
資料 visitHokkaidoJp 北海道立北方民族博物館
北方の諸民族の文化や暮らしぶりを知ることができます。
時間:9時30分~16時30分
※7~9月は、9時~17時
休み:月曜日(祝日の場合は翌日)
※7~9月・2月は休館日無
料金(一般):一般550円
高校・大学生 200円
HP:北海道立北方民族博物館
所在地:北海道網走市字潮見309-1
網走監獄博物館
資料 北海道庁のオフィシャルチャンネル
時間:8時30分~18時(5月~9月)
9時~17時(10月~4月)
料金(一般):大人 1,080円
大学生・高校生 750円
小中学生 540円
HP:網走監獄博物館
所在地:北海道網走市字呼人1-1
濤沸湖水鳥・湿地センター
冬になるとたくさんの渡り鳥が立ち寄り「オオハクチョウ」や「カモ」などを見ることができます。年間を通して250種もの野鳥や、さまざまな季節の植物を見ることができます。
開館時間:9時~17時
休み:月曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始(12/31~1/5)
【おさんぽ観察会】
日にち:2016年12月3日(土)
時間:10時~11時
※天候により前後
集合場所:濤沸湖水鳥・湿地センター内
受付カウンター前
※小学3年生以下は保護者同伴
HP:濤沸湖水鳥・湿地センター
所在地:北海道網走市字北浜203番3地先
オホーツクタワー
資料 オホーツクタワー氷海展望塔 氷海展望塔「オホーツクタワー」
開館時間:10時~17時
※最終入館16時30分
※夜間特別営業(7月第4金曜日~30日間)
17時~20時30分
※元旦営業日
6時30分~10時
料金(一般):中学生以上 800円
小学生 400円
休み:12/29~12/31・1/2・1/3
HP:オホーツクタワー
所在地:北海道紋別市海洋公園1
オホーツクとっかりセンター ごまちゃんランド
資料 オホーツクタワー氷海展望塔 オホーツクとっかりセンター
開館時間:10時~17時
料金(餌代等の協力費として)
大人 200円
小中高生 100円
【えさの時間】
10時30分・11時30分・13時30分・14時30分・15時
所在地:北海道紋別市海洋公園2
巨大なカニの爪
高さ12m・幅6m・重さは7tを超える人気の記念撮影スポットで「流氷アートフェスティバル」の時に制作されたのだとか。訪れた時には、外せない撮影スポットのひとつです。
所在地:北海道紋別市
まとめ
【海氷に関する情報】
・網走地方気象台
・気象庁札幌管区気象台
流氷が見られる時ばかりではありませんが、今年の流氷情報をチェックして冬の北海道を楽しんでくださいね。また、天候によっては休館や運行の中止も考えられますので、お出かけする時には、最新情報を確認してください。