【山梨県】天然記念物 鳴沢氷穴【富士山洞窟】
2013年に、「富士山-信仰の対象と芸術の源泉-」として世界遺産になった富士山。山麓周辺には、流れ出た溶岩によって出来た数多くの「溶岩洞窟」があります。今回は、そんな洞窟群の中、夏でも天然の氷柱が楽しめるスポットを紹介したいと思います。
鳴沢氷穴とは
出典:wikipedia
864年(貞観6)噴火の際に、青木ヶ原溶岩流が流れ下って出来た溶岩洞窟です。1929年(昭和4)には、文化省の「天然記念物」に指定されました。内部の平均気温は3℃。ほとんど一年中氷でおおわれている事から「鳴沢氷穴」と名付けられたといわれています。冬期に出来た「天然の氷」は、例年秋の初め頃まで見る事ができます。
鳴沢氷穴見どころ
出典:my旅しずおか
たて穴式の洞窟で、総延長は153mで、所要時間約15分で見学する事ができます。環状型の内部には、実際に使用されていた「古井戸」をはじめ、「溶岩トンネル」や、冷蔵庫がなかった時代に使用されていた氷の貯蔵庫「氷の壁」など、見どころがいっぱいです。中でも最大の見どころは天井から染み出た水滴が凍って出来た「氷柱」。この氷柱は、例年4月頃に最も大きく成り、直径50cmにまで成長する年もあるといいます。
富岳風穴
出典:公益社団法人やまなし観光推進機構
「鳴沢氷穴」は、たて穴式の洞窟ですが、「富岳風穴」の洞窟は、横穴式となっています。総延長は201m、入口は直径5.4m、所要時間約15分です。内部では、「溶岩棚」「樹型溶岩」などを間近で見学する事ができます。また、天然氷をブロック状に積み上げて天然の冷蔵庫を再現した「氷の壁」や、実際に使用されていた「蚕・種子の貯蔵庫」をはじめ、岩盤に着き青白く光る「光り苔の群生地」など、貴重な見どころも。
時間|料金
営業時間:期間によって(詳細HPに記載)
※最終入場終了時間15分前まで
2016年1/16~3/15
午前9時~午後4時30分
3/16~4/15
午前9時~午後5時
4/16~5/2
午前9時~午後5時30分
5/3~5/6
午前8時30分~午後6時
料金(一般):大人290円(中学生以上) 小人140円(小学生)
アクセス
所在地:
【鳴沢氷穴】山梨県南都留郡鳴沢村8533
【富岳風穴】山梨県南都留郡富士河口湖町西湖青木ヶ原2068-1
電車:富士急行線河口湖駅下車
自動車:中央自動車道河口湖IC
まとめ
洞穴内部は、足元が滑り易く、夏でも気温が低くなっています。見学する際には、服装や、履物にも十分配慮してください。また、天然氷などの状況は、事前に確認してお出かけする事をおすすめします。次回は、他の「溶岩洞窟」についてもご紹介したいと思います。