先祖を「まつる」という意味でも、お盆にお祭りが行われる所は、日本中数えきれないほどあります。また、五節句のひとつ「七夕」の五穀豊穣や、災厄除けとしての風習が残るお祭りも少なくありません。今回は、この夏行われる「京都祇園祭」「大阪天神祭」「仙台七夕祭」「青森ねぶた祭」「秋田竿燈まつり」と、日本でも屈指のお祭りを紹介させて頂きます。古の神事や祭事から始まった伝統あるお祭りに出かけてみてはいかがでしょうか?
【京都府】祇園祭
毎年7月1日の「吉府入」からはじまり、1ヶ月にわたり祭りが開催されます。悪疫を封じ込む「御霊会」をおこなったのが始まりと伝えられ、その後「祇園御霊会」となり「祇園会」といわれるようになったのだとか。1,000年を超える伝統をもつ、「ユネスコの無形文化遺産」に登録されている日本三大祭りのひとつでもあります。
お迎え提灯
日にち:7月10日
予定時間:
八坂神社清々館(16時30分)―下石段―四条通西―河原町通北―市役所前(17時30分~18時30分舞踊奉納)―寺町通南―御旅所―四条通東―円山公園―石段下にて神輿洗の神輿を迎える―東大路南―神幸道東―八坂神社(20時30分)―能舞台にて舞踊奉納
山鉾巡行コース
資料 京都いいとこ動画
【山鉾巡行・前祭(さきまつり)巡行コース】
日にち:7月17日
山鉾巡行通過予定時間:
四条烏丸(9時出発)―四条河原町(9時35分)―河原御池(10時20分)―新町御池(11時20分)
【山鉾巡行・後祭(あとまつり)巡行コース】
日にち:7月24日
山鉾巡行通過予定時刻:
烏丸御池 (9時30分)―河原町御池(10時)―四条河原町(10時40分)―四条烏丸(11時20分)
※時間変更の場合有※
◆祇園祭のすべての山と鉾動画「三十三の山と鉾」
花傘巡行
日にち:7月24日
巡行経路:
八坂神社・石段下(10時)―四条通を西―四条御旅所―寺町通を北―御池通を東―河原町通を南―四条通を東―石段下を南―神幸道を東―八坂神社(12時)
主な行事
◆京都市観光協会◆
祇園祭主な行事
◆八坂神社◆
祇園祭主な行事
所在地:京都府京都市東山区祇園町北側625
アクセス
京阪電気鉄道祇園四条駅
阪急電鉄河原町駅
【大阪府】天神祭
資料 大阪府旅行業協会
大川に神鉾を流し、流れ着いた場所にその年の御旅所を設ける「鉾流神事」で、創祀された2年後の951年に始まったと伝えられています。準備ができると御神霊は陸路で川岸までおでましになり、乗船して大川を下り御旅所を辿ったのが祭りの起源とされています。江戸時代より行われていなかった「鉾流神事」が1930年(昭5)に復活。1938年(昭13)より中止や再開がされた「船渡御」は、1953年(昭28)に川を遡って航行するコースで復活しました。日本三大祭りのひとつです。
6月25日
◆装束賜式◆
時間:11時~12時30分
場所:大阪天満宮
7月1日
◆記念切手初版奉納式◆
時間:11時~11時30分
場所:大阪天満宮
7月7日
◆天満天神七夕祭◆
時間:15時~21時
場所:大阪天満宮
◆星愛七夕まつり◆
時間:15時~21時
場所:大阪天満宮
◆平成OSAKA天の川伝説◆
時間:18時~21時
※放流は19時20分~
場所:大川・天満橋~北浜周辺
7月12日
◆市民船抽選会◆
時間:11時
場所:大阪天満宮
7月17日
◆天神祭奉納ドラゴンボート選手権大会◆
時間:8時40分~18時
場所:大川(八軒家浜 天満橋)
7月22日
◆伏見三十石船 献酒式◆
時間:13時~14時30分
場所:天神橋~大阪天満宮
◆天神祭 北新地巡行◆
時間:19時30分~20時45分
場所:北新地
※19時~21時30分の間「上通り・本通り」通行止め
※小雨決行
7月23日
◆御羽車巡幸祭◆
時間:11時~15時
場所:大阪天満宮~天神橋筋商店街
◆天神祭ギャルみこし◆
資料 天神祭ギャルみこし
夫婦橋出発(12時頃)
出典:天神祭ギャルみこし公式HP
◆天神祭前夜祭 in OBP◆
時間:17時~20時
場所:OBP ツイン21
1階アトリウム特設会場
7月24日
◆一番太鼓◆
時間:4時~4時30分
場所:大阪天満宮
◆宵宮祭◆
時間:7時45分~8時30分
場所:大阪天満宮
◆鉾流行列参進◆
時間:8時30分~8時50分
場所:大阪天満宮
◆鉾流神事◆
資料 天神祭公式チャンネル
時間:8時50分~9時30分
場所:鉾流橋(天満警察署前)
◆行宮祭◆
時間:11時~11時30分
場所:大阪市西区千代崎(天満宮行宮)
◆山蔭流儀式庖丁奉納◆
時間:11時30分~12時
場所:大阪天満宮
◆天神講獅子 獅子舞◆
時間:12時~12時30分
場所OAPプラザ
◆催太鼓氏地巡行◆
時間:16時~
場所:大阪天満宮
◆どんどこ船宮入 鉾流神鉾奉還◆
時間:16時15分
場所:大阪天満宮
◆水上薪能◆
時間:18時40分~19時30分
場所:帝国ホテル大阪
◆催太鼓の宮入◆
時間:19時~20時
場所:大阪天満宮
◆どんどこ船宮入 鉾流神鉾奉還◆
時間:19時30分~20時30分
場所:大阪天満宮
7月25日
◆本宮祭◆
時間:13時30分~14時
場所:大阪天満宮
◆神霊移御◆
時間:14時15分~15時
場所:大阪天満宮
◆陸渡御列出発◆
資料 天神祭公式チャンネル
時間:15時30分~18時
場所:大阪天満宮―西天満―中央公会堂―天神橋北詰
◆船渡御列出発◆
時間:17時30分~
場所:天神橋(第1・第2乗船場)・飛翔橋(第3乗船場)
◆船渡御◆
資料 天神祭公式チャンネル
時間:18時~21時
場所:大川(天神橋―飛翔橋)
◆船上祭◆
時間:19時30分~20時
場所:大川(天神橋―飛翔橋)
◆奉納花火◆
出典:大阪観光局
時間:19時30分~20時50分
場所:大川(桜ノ宮公園付近)
◆催太鼓の宮入開始◆
時間:21時~21時30分
場所:大阪天満宮
◆還御祭◆
時間:22時~23時
場所:大阪天満宮
所在地:大阪府大阪市北区天神橋2-1-8
アクセス
JR大阪天満宮駅・地下鉄南森町駅
【宮城県】仙台七夕祭
資料 仙台七夕まつり協賛会
「仙台七夕」は、仙台藩祖「伊達政宗」の時代から受け継がれる伝統行事です。古くは旧暦の7月7日に行われていましたが、現在は、新暦に1ヶ月を足した暦「中歴」を用いているそうです。元来は、「たなばた」という民俗信仰が母体の盆行事と、中国の技芸上達を願う「きっこうでん」という星祭が、合わさったものなのだとか。江戸時代に入り竹飾りがされるようになり、元禄頃から短冊や吹き流しが飾られるようになったと伝えられています。七つ飾りにはそれぞれ意味があり、「短冊」学問・書の上達。「紙衣」病や災いの身代わり・裁縫の上達。「巾着」商売繁盛。「折鶴」健康長寿祈願。「投網」豊漁祈願。「吹き流し」織姫の織り糸。「くずかご」清潔・倹約。の意味を持つそうです。東北三大祭りのひとつです。
開催日: 8月6日・7日・8日
飾り付け
日時:8月6日(日)7日(月) 10時頃~22時(予定)
8日(火) 10時頃~21時
おまつり広場
日にち:8月6日(日)~8日(火)
時間:11時~21時
場所:勾当台公園市民広場・定禅寺通りグリーンベルト・つなぎ横丁
※ステージイベントスケジュールHPよりご確認ください。
仙台七夕花火祭
実施日:8月5日(土)
時間:19時~20時30分
場所:仙台公園付近一帯(予定)
瑞鳳殿七夕ナイト
資料 とうほく復興カレンダー
実施日:8月6日(日)~8日(火)
時間:18時~21時
拝観料:550円
※ループル仙台「七夕ナイト号」利用者450円
場所:瑞鳳殿
HP:瑞鳳殿公式サイト
実施日:8月6日(日)~8日(火)
時間:17時~22時(予定)
※演武開始19時頃(予定)
場所:仙台城址(青葉城跡)
場所:宮城県仙台市内中心部商店街・周辺商店街・各所
アクセス
JR仙台駅・市営地下鉄南北線勾当台公園駅
【青森県】ねぶた祭
資料 青森市公式チャンネル
ねぶた祭りの起源は諸説あり、七夕祭りの灯籠流しの変形ともいわれています。7月7日に、災厄・無病息災を祈願して夜になると、練り物の中心が「ねぶた」と呼ばれる灯篭を、川や海に流す「ねぶた流し」という禊の行事がおこなわれていたそうです。「ねぶた流し」は、「眠り流し」が訛ったものともいわれています。昔はろうそくを使用していた「ねぶた」ですが、現在は、発電機を使用し、800個から1,000個もの電球や蛍光灯が付けられるそうです。題材の下絵から台上げまで、たくさんの工程を経てねぶたが制作されています。国指定重要無形民俗文化財にも指定されています。
まつり会期: 8月2日~7日
出典:青森ねぶた祭公式HP
◆ねぶた運行日◆
8月1日
【青森ねぶた祭 前夜祭】
時間:18時~21時
場所:青い海公園
【浅虫温泉花火大会】
時間:19時~20時40分
場所:浅虫海浜公園
観覧席(当日券):1,000円
HP:浅虫温泉
8月2日・3日
【子どもねぶた・大型ねぶた】
時間:19時10分~21時
8月4日~6日
【大型ねぶたの運行】
時間:19時10分~21時
8月7日
【大型ねぶたの運行】
時間:13時~15時
【青森花火大会・ねぶた海上運行】
時間:19時15分~21時
場所:青森港西防波堤・北防波堤
HP:青森花火大会
HP
青森ねぶた祭
場所:青森県青森市内
アクセス
JR青森駅
東北自動車道青森中央IC
【秋田県】秋田竿燈まつり
資料 秋田市公式チャンネル
「宝暦」には病魔や邪気を払うねぶり流しの行事として、原型ができていたといわれています。1789年(寛政1)、陰暦の7月6日に行われた「ねぶりながし」が紹介されている文献が残されており、「竿燈」の原型となるものが記されているそうです。「七夕」や「お盆」を迎える行事で、五穀豊穣・禊・厄よけなどを願う現在の竿燈の形が徐々にできあがっていったそうです。東北三大祭りのひとつで国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
開催日:2017年8月3日(木)~6日(日)
夜本番(竿燈大通り)
日にち:8月3日(木)~6日(日)
【交通規制】 18時15分~
【竿燈入場】 18時50分
【竿燈演技】 19時25分~20時35分
【ふれあいの時間】 20時35分
※入場等の時間は日にちにより多少変更の場合有。
昼竿燈(妙技会・エリアなかいちにぎわい広場)
日にち:8月4日(金)・5日(土)
時間:9時~15時40分
日にち:8月6日(日)
時間:9時20分~15時
イベント
【竿燈体験コーナー】
日にち:8月3日(木)~6日(日)
時間:10時~17時
場所:秋田駅西口側 アゴラ広場
【竿燈屋台村】
◆市役所会場(駐車場)◆
8月2日(水) ※前夜祭
15時~22時30分
8月3日(木)~6日(日)
15時~22時30分
◆中央会場(産業会館跡地)◆
8月3日(木)~6日(日)
15時~21時30分
【ご当地グルメフェスティバル】
日にち:8月3日(木)~6日(日)
時間:15時~21時30分
場所:大町イベント広場(秋田ニューシティ跡地)
HP:秋田商工会議所
HP
秋田竿燈まつり
場所:秋田県秋田市
◆竿燈まつり会場周辺MAP◆
アクセス
JR秋田駅
秋田自動車道秋田中央IC
まとめ
日本には、伝統あるお祭りがたくさんありますね。今回紹介できなかった”あの”お祭りも、また次回紹介していきたいと思います。祭り当日は大変な混雑が予想されますので、小さなお子さん連れの方は、迷子や水分補給にも留意してくださいね。また、周辺道路は交通規制が行われる場所がありますのでご注意ください。尚、今回紹介させて頂いた情報は2017年6月現在です。変更等がある場合もございますので、お出かけになる際には事前に公式HP等で最新情報をご確認ください。